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品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)

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小説、エッセイ、ウェブライター、漫画、オモコロ。 https://shinadayu.com/

キリンジの歌詞のフレーズに「キスの下手な女」ってあるけど、単語レベルでは何も変なところはないのに、かなり変わったことを言っているなと思う。「キスの下手な男」だったら凡庸な歌詞だけど。

合わなそうな漫画ってだいたい序盤でわかるからめちゃくちゃ苦手なタイプの漫画ってそもそも知らないことがほとんどだし、雑誌がなくなって電子漫画の流れはそれを加速するだろう、と思ってたけど、『みいちゃん』については読んだ上でかなり否定的に見てるっぽい人がたくさんいるように見えるのはどういうことなんだろう。私は最初の何話かしか読んでないんだけど。

ちいかわ世界において言語の使用はその話者によって象徴的な意味が違っていて、 鎧=大人の言語。おもに制度を語る。 怪異〜モモンガ=武器としての言語。「知らない人についていってはいけません」の「知らない人」の言葉。 ハチワレ=習得途上の言語。自分と世界の関係を確かめる道具として純粋に言葉を使う。 みたいな感じになっており、自分が言葉をうまく使えなかった幼少期の感覚と一致する。

ちいかわの主人公はやっぱりちいかわで、ハチワレは、1つ~数ヶ月くらい年上の友だちを象徴化したような存在に思える。ちいかわが発話しないのは未就学児童くらいの自我を反映していて、その手前にいる子の気持ちを先回りして言葉にしてあげる、少しだけ年上の子の振る舞いだ。

「私のこと嘘つきだと思ってるでしょ? でもほんとなんだよ!」と何度言っても論理的にはなんの情報も増えないはずなのに、実際にはそれによって判断が変化したりする、というのも妙な話だ。

軽犯罪法の第四条には「第四条 この法律の適用にあたつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意し、その本来の目的を逸脱して他の目的のためにこれを濫用するようなことがあつてはならない。」ってあるけど、こういう念押しみたいな文言が書かれていることが実際的に意味を持ちうる、ということがなんだか不思議に思える。ルールを拡大解釈して都合よく使うなよ、とルールに書いてあったとして、それを都合よく解釈することもまた可能なはずなのに、実際には何かこれが牽制として効力を発揮している。

にちかのポジションを美希がやったとき、数年前なら心がざわついてたかもしれないけど、いまのにちかなら「すごいな、星井さんはあの曲もダンスも完璧にできるんだ」「……でも"シーズ"をやれるのは、美琴さんと私だけなので—―!」くらい言ってくれそうなので落ち着いて観れた。

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