「暴力が好きな人が描く暴力より、暴力が嫌いな人が描く暴力の方が、恐ろしい」というのは、映画好きの間でよく語られることである。 暴力が好きな人(※あくまで娯楽としてってことね、DV野郎とかじゃなく)は、自分が好きな暴力の表現を吸収して作品にするので、よく言えばカジュアルで見やすく、悪くいえば薄っぺらい表現になりやすい。 一方、暴力が嫌いな人は「本当に暴力ってイヤだな…」と思いながら、現実の暴力のイヤさを作品に昇華するので、表現としても恐ろしいものになる。 これは、他の露悪的な要素のある創作物にも言える。露悪が好きな人の露悪は、あまり面白くない。優れた露悪には、「悪はイヤだな」と思う気持ちが必要だ